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    May 01

    GW中日のイラストUP!

    GW中日となる今日。
    昨日はやたらと暑かったのに、今日は何だか急に冷え込みました。
    さて、では早速イラスト紹介と行きましょう!
    まず、一枚目は一応5月5日の直前ということで『こどもの日』イメージしてみました。泳いでいるのは、ガヴァドンAこいのぼりとツインテールこいのぼり。ガヴァドンAはともかく、ツインテールはちょっと分かりづらかったですかね?下に居るのはもちろんリムエレキングですよ。
     
    ちなみに、私的には、リムの着物を縫ったのがコノミさん(お人形の服とか作るのが好きそうですからね)で、こいのぼりを縫ったのはテッペイくんミサキさん(お裁縫とか得意そうなので)、支柱を立てたのはリュウさんジョージさん、矢車を作ったのはサコミズさん(手先が器用そうなので)、吹流しに字を描いたのはトリヤマ補佐官マルさん(書初めとか得意そうなので)、そしてこいのぼりの絵を描いたのはマリナさんミライくんだったら良いなと思ってます。
     
    この絵は、いつもと違うタッチで描いたのですが、結構楽しかったです。これからは、こういうほのぼとした感じの絵も描いていきたいと思います。
    二枚目は、イビ様こと『イーヴィルティガ』。ティガのニセキャラですね。このイーヴィルティガは、ニセキャラには珍しく、格好よくて強かったです。
    三枚目は、先週の「~この一本」でご紹介した『月からの逃亡者』のイメージカットです。ホントは京本さんも一緒に入れたかったんですが、メンジュラを描いたら画面がいっぱいになってしまって…。あと、一応言っておきますが、実際のメンジュラはこんなに色の差ははっきりしてませんよ。
    四枚目は『スノーゴンの人間体』。ブラック星人の使い魔であるスノーゴンは、普段はこんな雪女の姿をしています。結構手強い相手でした。帰マンもウルトラブレスレットが無ければ勝てなかったかも知れません。
    五枚目は『ケムジラ』。タロウに登場した怪獣で、バードンに食われてしまった奴です。そのため、「バードンの餌」というイメージが先行し、弱い怪獣と見られがちですが、実は単独でもタロウを苦しめた程の強敵なんです。ですから皆さん、決して誤解しないで下さい。ケムジラが弱いのではないのです。バードンが強すぎただけのです。
    六枚目は『表秋子』さん。「?」と思った方は多いと思います。たぶん、知らない人の方が多いでしょう。彼女は、ウルトラマンネクサスのエピソードEXに登場した人なんです。ナイトレイダー平木詩織隊員の親友にして、彼女の元カレである高槻の婚約者。ひょんな事からスペースビーストバグバズンブルードに狙われますが、最終的には高槻と結ばれました。
    七枚目は『ペスター』。初代マンに登場した怪獣で、石油を餌にしています。ペスターの登場回はいずれ「~この一本」でもご紹介しますが、一見の価値はありますよ。
     
     
    さて、今週もあっと言う間でしたね。
    また、感想などがあれば、コメント欄にお願いします。

    オリジナル小説 第五十弾!!

                     ウルトラマンA THE ZERO 第五十章 総力戦
     
     それは過酷な戦いだった。
     レナードは、ブラックガロン・サタンモアの二体を相手に戦うのだ。
     頼みのアイ・スラッガーを落としたレナードは、それを拾う事も出来ないまま、ブラックガロンの舌に苦しめられていた。すると、身動きの取れないのをいい事に、サタンモアは執拗に彼を鋭いクチバシで突いた。
     これらは、彼の体力を確実に奪っていった。
    (せめて、相手が一体ならば…)
     レナードは思った。
     しかし、ルナの助けは期待できない。
    (もう…駄目か…)
     諦めかけたその時だった。
    「ギャー!」
     突然サタンモアが悲鳴のような声を上げた。
     見ると、サタンモアに、どこからか攻撃が加えられていた。
     タケダ大尉の部隊である。
    「ようッ。この鳥は俺たちに任せて、お前はそいつの方に専念しろ!そいつには、俺も借りがあるんだ。代わりにたっぷり返してやってくれ!」
     タケダはそう叫んだ。
     本当に通じたのかどうかは分からないが、レナードは大きく頷いた。
     それを見て微笑すると、タケダは、
    「よしッ。全機俺に続け!こいつだけは、何が何でも俺たちだけで落とすぞ。いいな?」
     と、通信機越しに叫んだ。
    「了解!」
     部下たちの返事が続々と返ってくる。
     部隊の戦闘機5機は、隊長機を先頭にVフォーメーションのままサタンモアに正面攻撃を加えた。
    「ギャー!」
     そんな悲鳴とも雄たけびともつかない金切り声を上げると、サタンモアの体表に開いた穴から、何かが次々と吐き出された。
    「何だ、あれは…?」
     それは、小型の怪鳥――リトルモアだった。

     同じ頃、宇宙では、復活したルナがマゼラン星の恒星間弾道弾と対峙していた。
     それは、恐ろしい勢いで地球目掛けて前進している。
     ルナは、それに立ちはだかるようにして正面に回ると、
    「デュワ!」
     ウルトラギロチンを発射した。
     歯車状の光の円盤が、恒星間弾道弾の弾頭を目掛けて飛行した。
     しかし、命中した途端、それは脆くも砕け散った。
    「畜生!傷一つ付いてやがらねぇ!」
    「何て頑丈なミサイルなんだ!」
     ビリーとアルバートはそれぞれに言った。
     しかし、ルナは冷静だった。
     それが、クレアと一体化したためかどうかは分からない。しかし、確実にそれ以前の彼とは違っていた。
    「シュワッ!」
     ルナは飛行態勢に入ると、一旦ミサイルの後方に回り、そこからUターンして真横に並んだ。
    「あッ!ミサイルに並んだ」
    「一体どうする気だ?」
     すると、ルナは水平移動してミサイルに近づき、やがてその上に跨った。
     ルナは透視能力を発揮して、ミサイルの内部を透視した。
    (見えたぞ!)
     それはミサイルを制御するコンピューターだった。
    (これさえ破壊すれば…)
     ルナはおもむろに右の拳を振りかざした。すると、ドリル状の光線が現れ、その拳を包み込んだ。
     ドリルパンチである。
     エネルギーを充実させると、その場所に思いっきり拳を振り下ろした。
     かなりの抵抗があった。
     大気がないので耳には入らなかったが、恐らくものすごい音がしたのだろう。
     しかし、ルナは決して力を緩めなかった。
     頑丈な装甲版を、ルナの拳がゆっくりと、しかし確実に侵食していく。
     そしてある瞬間、フッと抵抗が消えた。
     装甲を貫通したのである。
     ルナは拳を除けた。
     すると、ぽっかりと開いた穴の向こうには、このミサイルの頭脳たるコンピューターが見えた。
    「ヘヤッ!」
     ルナはミサイルから離れた。
     そして、その真上に行くと、メタリウム光線を発射した。
     鮮やかな三色の光線が『ある一点』を目掛けて直進した。
     光線はやがて、先ほどの穴に吸い込まれていった。そして――
     爆発、閃光。そして、消滅…。
     星々に死をもたらす無人の悪魔は、宇宙の藻屑と化したのである。
     ルナは、暫くその散らばった残骸を感慨深げに見つめていた。
    (勝った…。僕たちは勝ったんだ!)
     その時だった。
     彼の脳裏に、ふいに何かが流れ込んだ。
    『ルナ!』
     それは、苦しむレナードの声だった。
    (レナード!)
     ルナは、その一言で全てを悟った。
    「デュワ!」
     そう叫ぶと、ルナの身体は眩い青い光に包まれ、やがて消えた。
    「どこへ消えたんだ?」
    「さあ…?」
     その時だった。
     ビリーの通信機が鳴った。
    『こちら、第三空軍基地管制塔』
     と、相手は言った。クリスの声である。
    「俺だ。クリス、こっちはたった今、片がついた。今から帰還する」
     ビリーは呑気に言った。
    『至急帰還して下さい。こちらは、2体の円盤生物の襲撃を受けているんです!』

     同じ頃、レナードは相変わらず苦戦を強いられていた。
     強力なブラックガロンの舌は、彼の身体を容赦なく引きずった。
    (畜生!俺一人ではどうにもならないのか…)
     その時だった。
     彼の視界に、青い光が入った。
    (あれは…、まさか…)
     すると、光が薄れ、一つの実体をなした。
    「ルナっ!」
     レナードはついそう叫んだ。
     すると、ルナは大きく頷き、
    「シュゥワッ!」
     と、ウルトラギロチンを放った。
     光の刃は、長く伸びたブラックガロンの舌を切断した。
     開放されたレナードは倒れ、ブラックガロンは悶絶した。
     それを尻目に、ルナはレナードに歩み寄った。
    「大丈夫か?」
     彼を抱き起こしながら、テレパシーでそう呼びかけた。
     レナードはそれに頷いてから、
    「しかし、どうしてお前が…?」
     と、訊き返してきた。
     すると、ルナは小さく首を横に振り、
    「君が教えてくれたんだ…」
     と、言った。
    「俺が…?」
     その時、ようやく立ち直ったブラックガロンが雄たけびを上げた。
    「話は後だな…」
     ルナは言った。
    「そのようだ…」
     拾ったアイ・スラッガーを頭にはめ直しながら、レナードは頷いた。
    「俺は、こいつを片付ける。お前は、あっちをやれ」
     戦闘機を追い回すサタンモアを見て、レナードは言った。
     その頃、タケダたちは苦戦していた。
    「畜生。この小鳥どもは一体何なんだ?」
     既に一機が、リトルモアの餌食となっていた。
    「クソッ!これじゃ、援護どころじゃないぜ…」
     その時、彼の目にルナの姿が映った。
    「青い…巨人…。また来てくれたか…」
     タケダの脳裏に、さきのブラックガロン戦の記憶が蘇った。
     巨人は、飛び立つとサタンモアに向かっていった。
     そして、その途中でこちらを一瞥した。
     それはあたかも、「こっちは自分に任せろ」と言っているようだった。
     タケダは、それに小さく頷くと、
    「よし。『親』の方は巨人に任せて、俺たちは五月蝿い小鳥どもを叩くぞ。良いな?」
     と、部下たちに言った。

     ルナは、空中でサタンモアに掴みかかった。
    「ギャー!」
     サタンモアは、激しく身を捩じらせてそれに抵抗した。
     しかし、ルナは決して離さなかった。
     すると、敵は非常手段に出た。
     サタンモアは急降下して、地面すれすれの高度で飛び始めたのである。
    「ウオッ…」
     ルナは地面と接触し、とうとう振り落とされてしまった。
     彼の巨体は、轟音とともに大地を転がった。
    「ウウ…」
     ルナがよろよろと立ち上がると、そこには高速で迫るサタンモアが居た。
    「ギャー!」
     サタンモアは、その鋭いクチバシで彼の胸を突いた。
    「ウオ…」
     胸を押さえて、ルナは膝をついた。
     すると、それを見たサタンモアは、畳み掛けるように、ルナの身体や頭を激しく突いた。
     一突きごとに、鋭い痛みが走った。
     いつの間にか、カラータイマーの点滅が始まっていた。

     一方、レナードはブラックガロンと格闘していた。
     舌を失ったとは言え、相手は強敵だった。
     火花状のスパーク光線が、容赦なく彼の肌を焼いた。
     レナードはそれをかわすだけであった。
    (なにか弱点は無いのか…)
     レナードは必死にそれを探した。
     そして、一つの事に気づいた。
    (前の戦闘では、目を攻撃されて悶絶していた。そして、今回は舌を…)
     レナードはハッとした。
    (そうか。こいつの弱点は、外殻で覆われていない粘膜部分なのだ!だとすれば、こいつにとって最大の弱点は…)
     レナードの金色の目は、相手の口に釘付けとなった。
    「デュワッ!」
     レナードは、思い切り高くジャンプした。
     そして、宙返りをして、相手の背後に着地した。
     ブラックガロンもこちらを向く。
     すると、レナードは、相手の振り向きざまに、その右目をエメリウム光線で狙った。
    「ギャース!」
     ブラックガロンは悶絶して、大きく口を開いた。
    (今だ!)
     レナードは腕をL字型に組むと、
    「デュワ!」
     渾身の力を込めてワイドショットを放った。
     緑色の帯状光線は、集束されてその口の中に命中した。
    「ギャーーーーース!!!」
     口の中で大爆発が起こり、ブラックガロンは、全身から火花を噴き出した。それは、花火を思わせる美しさだったという。
     ブラックガロンは、暫く踊るように跳ね回ったが、やがて力尽きて倒れると、爆発四散した。
     それを見ると、レナードも倒れた。そして、静かに消えていった。

     一方、ルナは、相変わらず敵のクチバシに苦戦していた。
     エネルギーも乏しかった。
     ミサイルの撃墜とテレポートで、エネルギーの大半を消費していた。
    (早く勝負をつけなければ…)
     しかし、焦燥と畳み掛けるような相手の攻撃は、ルナから冷静な思考を奪っていた。
    (どうすれば…)
     その時だった。
     数発のミサイルが、サタンモアを直撃した。
     見ると、二機の空軍戦闘機がいた。しかし、それはタケダの部隊のものではなかった。
    「ウルトラマン。援護するぜ!」
     それはシュペーマンとクリスだった。エドガー大将に許可を貰って、出動したのである。
    「ウルトラマン。頑張ってぇ~」
    「クリス。お前こそ、足引っ張るなよ」
    「あら、失礼ね。こう見えても、操縦は案外上手いのよ」
    「ほう…」
    「あ…。信じてないでしょ?」
    「どうかな?」
    「見てなさいよ。私の腕前」
     そう言うと、クリスはミサイルでサタンモアの頭を狙った。
    「ギャー!」
     サタンモアは悲鳴を上げた。
    「どうよ?」
    「まだまだ…」
     そう言うと、今度はシュペーマンが攻撃した。
     ただし、今度は羽根の付け根を狙った。
    「ギャー…」
     途端にサタンモアは高度を失い、激しく土砂を巻き上げて落下した。
    「どういう事?」
     怪訝そうに、クリスは訊いた。
    「鳥類にとって最大の泣き所は、羽根なんだよ」
     得意げにシュペーマンは言った。
    「ずる~い」
    「作戦勝ちってやつさ…」
     と、シュペーマンは笑い、
    「ウルトラマン。トドメは任せたぜ」
     と言った。
     ルナは、それに大きく頷くと、苦しそうにもがいているサタンモアに、渾身のメタリウム光線を放った。
    「ギャーーーーーー!!!!」
     断末魔の叫びを残して、サタンモアは高々と火柱を上げて爆発した。
     それを見たルナは、感慨深げに暫くそれを見つめた後、音もなくスーッと消えていった。

     そこからは早かった。
     『親』を失ったリトルモアたちは、目標を見失ったかのようにオロオロし始めたのだ。
    「よし。今のうちに一気に叩くぞ!」
     タケダは部下に指示を出した。
     すると、戦闘機たちは、仲間の弔い合戦だとでも言うように、機銃で次々とリトルモアたちを落としていった。
     そして、それから10分もしないうちに、全ての個体が撃ち落された。
     タケダはそれを確認すると、
    「よし。状況終了だ。全機、これより基地に帰還する」
     と部下に告げ、戦闘機の群れは、夜の闇を飛び去って行った。

    オリジナル小説 第四十九弾!

                   ウルトラマンA THE ZERO 第四十九章 激突!
     
     同じ頃、ソレイユシティー郊外の造成地では、レナードの予想通りに活動を再開したブラックガロンが、地底から姿を現していた。
     あらかじめ、それを待ち構えていたレナードは、
    「来たか…」
     と呟くと、懐からレナード・アイを取り出した。
     いつもどおり、レナードはそれをはめる動作に入ろうとした。
     しかしその時、一瞬ではあったが躊躇した。
     カレンの無垢な笑顔が脳裏をよぎったのだ。
     しかし、レナードは大きく首を振ると、
    「デュワ!」
     と、叫んでレナード・アイをはめた。まるで、迷いを振り切るかのように…。
     黒い光とともに、夕暮れの造成地に、黒い巨人が出現した。
    「デュワ!」
     レナードは、ブラックガロンの眼前に立ちはだかるようにして立った。
     すると、
    「ギャース!」
     相手も、それに負けじと咆哮した。
     そして、次の瞬間、二つの巨体は大地を揺るがして激しく衝突した。

     その頃村では、一人取り残されたカレンが、空になった三人の小屋を順番に見て回っていた。
    「みんな、いっちゃったのね…」
     と、彼女は寂しげに微笑んだ。
     そして、暮れ行く西の空を眺めた。
     遠くの空を、カラス群れが横切って行くのが見えた。
    「あなたたちが羨ましい…。ちゃんとあるんだから…、帰る場所が…」
     少女の日に焼けた頬を、一筋の涙が伝った。

     同刻、空軍基地。
    「あなたの説も、たまには的を射るのね…」
     長い廊下を並んで歩きながら、クリスがシュペーマンに言った。
     ブラックガロン出現の一報を受けて、やって来たのだった。
    「それ、どういう意味?」
    「そのままよ…」
     二人は、基地の作戦司令室に入った。
     すでに、基地司令官やルッツ主任技師、それに多数の兵士たちが忙しく働いていた。
    「遅くなりました、司令官」
     二人は入り口で敬礼した。
     すると、50がらみの彫りの深い、軍服姿の男が近づいてきて、
    「私が司令官の、エドガー大将です。お待ちしておりました」
     と、二人に敬礼した。
    「それで、状況の方は?」
     まずシュペーマンが訊いた。
    「敵は、前回と同じ造成地に出現しました。目下のところ、黒い巨人が敵と格闘中です」
     大将はそう説明した。
    「黒い巨人が?」
    「ええ。間違いありません」
    「それで、例のCPKカーゴの出動は可能ですか?我々も戦いたいのですが…」
     すると、急に大将の顔が暗くなった。
    「どうかしたんですか?」
     クリスが訊いた。
     すると、大将に代わってルッツが、
    「実は、問題が…」
     と、答えた。
    「問題?」
    「はい。実は、先ほど、カーゴのシステム内に、未知のトラブルが発生したのです」
    「未知のトラブルですって?」
    「ええ。我々は、何者かによる破壊工作と見ています」
    「破壊工作って…、一体誰が…?」
     とクリス。
    「まさか、ザンパ星人が…」
     と、言ったのはシュペーマンだった。
     すると、ルッツは首を振って、
    「いえ。システムは、外部のネットワークと完全に切り離された状態でした。ですから、たとえ宇宙人とは言え、外からの侵入は考えにくいんです」
     と言った。
    「ちょっと待て。と、言う事は…」
    「ええ。考えたくはありませんが…」
    「内部に裏切り者がいるって事ォ?!」
    「シッ!声がでかい…」
     と、シュペーマンはクリスをいさめたが、彼自身もまた同じくらい動揺していた。
    「復旧のメドは?」
    「まだ、なんとも…」
    「コスモバードは出られないんですか?」
    「二機はご存知の通り出動中。残りの二機はカーゴに搭載されていますが、肝心のカーゴが完全に死んでいるので、システムが復旧しない限り出動は出来ません」
    「畜生!」
     シュペーマンは机を叩いた。
    「ウルトラマンは死んで、黒い巨人が必死で戦ってるってのに、俺らは見てるだけかよッ!」
     その時、部屋のドアが開き、声が響いた。
    「諦めるのは、まだ早いぜ!」
     司令室の全員の視線が、そちらに注がれた。そこには、見覚えのある空軍将校が立っていた。
    「奴には借りがあります。私に…、このタケダ大尉にもう一度チャンスを下さい!」

     ちょうどそれと同じ頃、宇宙では、ようやく到着したビリーとアルバートが、謎の物体と対峙していた。
    「何だよ…、あれは…?」
     それは、紡錘形の金属製の物体だった。それが人工物であることは、誰の目にも明らかだった。
    「ロケット…なのか?」
    「分析します」
     アルバートがキーボードを叩いた。ディスプレイ上に、さまざまなデータが表示される。
    「あれは、無人です。生命反応はありません。ただ…」
    「ただ?」
    「あれの内部、特に先端部分に爆発物と思われる反応が…」
    「何だと…?って事は…」
    「ええ。あれは、巨大なミサイルです!」
    「何てことだ!」
     ビリーは舌打ちした。
    「威力はどの程度だ?」
    「ちょっと待って下さい」
     アルバートは、忙しく指を動かした。
     まもなく、ディスプレイに結果が表示されたが、それは彼を青ざめさせた。
    「副隊長…、落ち着いて聞いて下さい。あれは…」
    「?」
    「あれは、惑星一つを跡形もなく吹き飛ばすほどの、恐ろしい破壊兵器です!」
    「何だって?!」

     レナードとブラックガロンは、文字通り激闘を繰り広げた。
     レナードはアイ・スラッガーを投げつけた。
     しかし、ブラックガロンは右腕で軽く跳ね返す。
     もう一発投げつける。
     今度は左腕で。
     もう一発。
     今度は頭突きで。
     さらにもう一発。
     これも右腕で…。
     アイ・スラッガーを諦めたレナードは、腕をL字型に組んだ。
     ワイドショットである。
    「デュワ!!」
     緑色の太い光線が、ブラックガロンに炸裂する。
     敵は真っ白な弾幕に覆われた。
     しかし、それが切れると、再び健在な姿を現した。
     これにはさすがのレナードも少し怯んだ。
     すると、今度はブラックガロンが攻勢に転じた。
    「グワー!!」
     ブラックガロンは、両腕の穴から火花状のスパーク光線を放った。
    「ヘアッ…」
     レナードは、高くジャンプしてそれをかわすと同時に、相手の背後に回った。その時だった。
    「ウワッ…」
     レナードの首に何かが巻きついた。
     それは、長く伸びたブラックガロンの舌だった。
    (こいつ…、俺の行動を読んでいたのか?)
     強力な舌は、容赦なく彼の首を締め上げた。
    「ウオォ…」
     レナードは苦しそうに低く唸る。
     チョップやパンチで叩いて、何とか緩めようとするが、一向にその気配は無かった。
     そこで、レナードは頭上のアイ・スラッガーに右手を伸ばした。
     アイ・スラッガーは投げるだけではない。ナイフとしても使えるのである。
     しかし、彼がそれを手に取った瞬間だった。
    「ウオッ…」
     何かが彼の右手を直撃した。
     アイ・スラッガーが地面に落ちる。
     見ると、彼の目にはあるものが映った。
     それは、全長60mはあろうかという巨大怪鳥だった。

    「何だよ、あいつ…」
     司令室のモニターでそれを見ていたシュペーマンは、言った。
    「おかしい…。レーダーには何も映らなかったのに…」
     兵士の一人が言った。
    「どうやら、例の工作員は、レーダーシステムにも細工をしたらしいな…」
     と、シュペーマンは呟いた。
    「あれも円盤生物なのか?」
     と、エドガー大将は呟いた。
     その怪鳥――それは、後にサタンモアと呼称される円盤生物である。
    「こんな時に何も出来ないなんて!」
     シュペーマンは地団太を踏んだ。
    「この上は、タケダ大尉に託すしかないな…」
     と、エドガー大将はモニターを見つめながら、独り言のように言った。

     同じ頃、宇宙。
    「何て事だ!」
     ビリーは焦っていた。
    「ミサイルもレーザーもまるで効果なしじゃないか!」
     と、ビリーは怒鳴った。
    「アルバート。何か、他に有効な攻撃手段は?」
    「すみません…。まるで、手の打ちようが…」
    「諦めるな!いいか?俺たちの肩には、多くの命が懸かってるんだ。ここで俺らが諦めてどうする?」
    「しかし…」
     と、アルバートが弱音を吐いた時だった。
     彼の目に、眩い青い光が見えた。
     光源は青い発光体だった。
    「あれは…、もしや…」
     発光体は、二機のコスモバードを追い越して恒星間弾道弾に接近していった。そして、やがて光が薄れていくと、二人はその姿をはっきりと見た。
    「ま、間違いない…」
    「彼はやはり不死身だったか…」
     それは、まさしく青い巨人――ウルトラマンルナであった。