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April 28 ウルトラ作品 この一本さあ、今週もこのコーナーがやってきました。今回は「ウルトラマンティガ」から、第48話「月からの逃亡者」をご紹介します。 まずは、ストーリー。 TPC(地球平和連合)は、宇宙開発の一環として、月面上にハヤテ隊長(演:京本政樹)以下100名の精鋭からなる月面基地ガロワを建設していた。 しかしある日、そんなガロワが、何者かの攻撃で突然壊滅してしまう。 そして、その唯一の生存者として地球に帰還した副隊長キシナガは、サワイ総監をはじめとするTPC上層部に対し、基地を壊滅させたのは隊長のハヤテだと証言する。 参謀達がキシナガの言葉を鵜呑みにして、ガロワの一件はハヤテの仕業だと決め付ける中、ガッツのイルマ隊長だけは彼がそんな事をする筈はないと主張し、ガッツに調査をさせて欲しいと申し出る。 こうしてガッツは、ガロワの事件に関して独自に調査を始め、宇宙空間に漂流する宇宙艇を発見する。 しかし、その直後に警務局のヨシオカ長官からガッツに対し、ガロワ事件の調査を中止せよとの命令が下される。イルマが理由を問うと、ヨシオカは「君とハヤテは、訓練センター時代からの同期だ。私情を挟んで捜査に支障を来しはしないか?」と言い、断固としてガッツに調査の中止を求めた。 同じ頃、キシナガは自室でレコードを聞いていた。すると、彼の後ろに「もう一人の」キシナガが… しかし、納得のいかないイルマは、ガッツ隊長としてではなく、一個人として事件の調査に乗り出す決心をする。 すると、そこにムナカタ副隊長以下ガッツの全員が現われ、隊長をひとりでいかせる訳にはいかないと言いだす。 部下を巻き込みたくないイルマは「これは規則違反なのよ」と言うが、対するムナカタは「我々は、規則ではなく隊長を信じて今までやってきた」と言い、「隊長が信じるハヤテ隊長を我々も信じたいのです」と訴える。 その声に心動かされたイルマは、隊員たちと共に調査をする事にする。 そしてその後、ダイゴとレナは、ガッツウィング1号で漂流する宇宙艇にハヤテ隊長を捜索しに向かい、一方のムナカタ副隊長とシンジョウ隊員は、キシナガの尾行調査を開始した。しかし、キシナガはずっとライブラリーで仕事をしていて変わった様子は見られなかった。 だが、ちょうど同じ頃、基地内ではすでに異常が発生していた。いち早くキシナガの正体に気付いたサワイ総監は、自室でキシナガと一人で戦っていた。サワイは格闘戦で善戦するも、不意を突かれて繭に閉じ込められてしまう…。 その直後、ガッツの作戦司令室にサワイ総監ら上層部がやってくる。サワイはイルマに対し「君には失望させられた」と言い、ヨシオカ長官は独断で宇宙艇の捜索を行っている事を指摘。イルマは、ガロワ事件の真相究明には、ハヤテ隊長を探す事が最善だと主張するが、全く聞き入れて貰えない。 さらにサワイは、イルマを隊員に降格。その上でキシナガを後任の隊長として指名する。 ムナカタらは、その命令に対し断固として反対するが、サワイらはやはり聞く耳を持たない。 すると、イルマはそんな彼らの態度に疑問を抱く。まるで人が変わってしまっていると… イルマはキシナガに疑いを抱く。しかし、ムナカタらの報告によれば、キシナガはずっとライブラリーにいたという。そんなとき、彼女はハヤテの「今、お前は二人の敵と戦っている」という言葉を思い出す。 一方、ダイゴとレナは、漂流する宇宙艇を発見する。しかし、呼び掛けに一切応答がない。ダイゴは一人で艇の中に入るのだが… 同じ頃、イルマはキシナガの自室にいた。ある事を確かめるためであった。そこで彼女は、クローゼットの中に繭のようなものを発見する。それを開けてみると、中には気を失ったキシナガがいた。すると、そこにさらに二人のキシナガが現われる… 一方のダイゴは、艇の中を捜索していた。すると、そこにも同じような繭があった。すると、その直後彼は謎のエイリアンに襲撃される。ダイゴはガッツハイパーでなんとかそれを撃退するが、今度は繭の中から物音が。慌ててガッツハイパーを向けるダイゴだったが、その中から現われたのは行方不明のハヤテ隊長であった。 ダイゴらはハヤテを連れて基地に帰還。その途中でハヤテは、地球に帰還したキシナガは、実はガロワを壊滅させた双子のエイリアンが化けたものだと告げる。 彼によると、2か月ほど前にコペルニクスクレーター付近で回収された巨大なエイリアンの死骸が、実は仮死状態のエイリアンで、それがキシナガとすり変わっていたというのである。 その頃、基地ではさらなる異変が起きていた。先程まで、決して信念を曲げる事のなかったイルマが、急にキシナガのもとで働くと言いだしたのである。 ムナカタらが困惑する中、そこにハヤテを連れて帰還したダイゴらが現われる。ハヤテは、現われるなり、ガッツハイパーを抜き、キシナガに向ける。何も知らないムナカタらは「危ない!」と彼を制するが、キシナガは一目散に逃げ出していった。 すると、ハヤテは後に残ったイルマにガッツハイパーを向ける。すると、ムナカタらもガッツハイパーを抜き、イルマを撃たせまいとする。 しかし、ハヤテはフェイントをかけて発射。すると、イルマの姿は見る見るエイリアンに変貌してやがて消滅した。 一方、逃走したキシナガを追うダイゴは、その途中でナハラ参謀、ヨシオカ長官に行く手を阻まれる。二人のあまりに平然とした態度に不意を突かれたダイゴは、サワイ総監のパンチを食らい、失神してしまう。 すると、その隙にキシナガらはガッツウィングEX-Jで出動。逃走を図る。 ようやく意識を取り戻したダイゴは、ティガに変身。キシナガらを追撃する。 その直後に、ハヤテが2号機で、ホリイとレナが1号機でそれぞれ出動。そのあとを追う。 キシナガはそれを振り切ろうとするが、ティガは光線で機体を撃墜。すると、落下した機体の中から巨大な双子のエイリアン・メンジュラが現れる。 メンジュラは、不敵な笑みを浮かべてティガを攻撃。苦戦させる。 すると、そこにハヤテが参戦。卓越した操縦テクニックでティガを援護する。 ハヤテは双子のうちの一体を担当。一対一ながら善戦する。 一方のティガはもう一体を担当。 最終的には、ティガのゼペリオン光線と2号機のデキサスビームで挟み撃ちにされ、爆死するのだった…。 その後、本物のイルマやサワイらは、無事繭の中から救出され、ハヤテは本物のキシナガと共に、ガロワ再建のため再び旅立っていくのであった…。 感想と解説。 この作品は、今まであまり語られなかったイルマ隊長の過去が語られていると共に、常に沈着冷静というイメージで描かれる事の多かった彼女の人間的な一面が描きだされていたという点で大変良かったと思います。 ですが、やはり今回特筆すべきはハヤテ隊長の活躍でしょう。演じられた京本政樹さんが格好よすぎなんです。銃撃戦、空中戦にとどまらず、剣道をするシーンまで用意されていました。彼の登場シーンは、すべて必見です。 また、今回は珍しくガッツウィングの1号、2号、EX-Jが一緒に登場する回でもあるので、そちらも注目です。 ちなみに、今回の敵キャラであるメンジュラも、前回のタラバン同様、劇中では「双子のエイリアン」とだけ呼ばれていました。 今までご紹介してきたように、この作品は見所がいっぱいなので、まだ見ていないという方には、是非お薦めしたいです。内容もそんなにマニアックではないので、ウルトラは初めてという方でも楽しめると思います。 April 21 ウルトラ作品 この一本早いもので、3回目となる今週は、平成シリーズの「ウルトラマンティガ」から第46話「いざ鎌倉!」をご紹介します。 まずは、ストーリー。 鎌倉には、ホシノと言うカメラマンが居た。彼は長年に渡って江ノ電を撮り続けており、近所の人や駅員などからは「ホシやん」と呼ばれ、親しまれていた。 そんなある日、彼は江ノ電を撮影中に、相模湾の海上に巨大なカタツムリのようなものを発見する。ホシノは、慌ててそれをカメラに収めようとするが、ちょうどフィルム交換中だったため、撮り損ねてしまう。 ホシノは、特捜チーム・ガッツに通報。ガッツは、その前夜に同地域に隕石が落下していた事もあり、最新鋭のセンサーを駆使してすぐに調査を始めるが、ホシノの見たという怪獣を見つける事は出来なかった。 副隊長のムナカタは、その旨をホシノに報告するが、彼はそれに納得せず、確かに怪獣は居たとあくまで主張する。 そんな水掛け論に閉口したムナカタは、それならば写真を見せてほしいと言う。しかし、ホシノは写真は撮れなかったと答える。すると、ムナカタは完全に怪獣はホシノの見間違いと断定してしまう。それに憤慨したホシノは「必ず怪獣を写真に撮ってやる!」と言い残して、その場を去ってしまう。 翌日からホシノは、江ノ電の撮影を取り止めて怪獣の捜索を開始するが、彼に対する周囲の目は冷ややかであった。 そんな中、ホシノは再び怪獣と遭遇。慌ててカメラを向けるが、通りがかったトラックに邪魔された隙に、不自然な道路標識に擬態されてしまう。ホシノは一応その標識を撮影し、再びガッツに通報する。 ガッツは再び調査に乗り出すが、やはり結果は同じであった。ホシノは標識の話をするが、それも誰かの悪戯だろうと言われてしまう。 人間不信に陥ったホシノは、一人怪獣を捜し求めて奔走するのだった…。 一方、ガッツには宇宙ステーション・デルタがとらえたという宇宙生物の音声が届いていた。すると、レナ隊員は、やはりホシノの証言は正しいのではないかと言いだす。「レーダーやセンサーよりもっと、経験に培われた正確な目を、あのカメラマンが持っている気がするんです」と。 それでも、シンジョウ隊員や、ホリイ隊員は彼の見間違いだと決めつけるが、ダイゴ隊員は彼女の意見に賛同する。「いくら科学が進歩したとしても、人間の目を越える事は不可能です」と。 すると、イルマ・メグミ隊長は、二人に納得のいくまで調査をするように言い、ダイゴたちは三度鎌倉に赴く。 その途中、二人は子供同士の喧嘩に遭遇。慌てて仲裁するが、一人が逃げ出していってしまう。子供たちに聞くと、彼はホシノの息子のマサトだと言う。 二人は彼と会い、マサトは二人を自宅に案内する。すると、そこにホシノが帰宅。彼は、二人の顔を見るなり激怒。マサトは家を飛び出して行ってしまう。 ホシノは、最初はガッツから来た二人を毛嫌っていたが、ダイゴとレナの必死の説得で再び調査に協力する。 その中で、ホシノは妻に先立たれ、それ以来マサトとの仲がうまくいっていない事を語る。 一方、マサトは神社で、父に対する願い事をしていた。彼を捜しに来たホシノは、そこで息子の本音を知り、感動する。しかし、彼が声を掛けたところ、マサトは逃げ出してしまう。 その後、マサトは結局家には帰らず、お寺の境内(?)で一夜を明かしたのだった。眠る怪獣の傍らで… 一方、ホシノはマサトを捜索する中で、怪獣を見たのはいつも江ノ電の警笛が聞こえた後だった事を思い出す。 そんな中、江ノ電の警笛が鳴り、怪獣が目を覚ます。その直後に目を覚ましたマサトは驚き、逃げ回る。怪獣はそれを追う。 マサトは、偶然通りがかった父に助けを求め、そこに駆け付けたダイゴは、ガッツハイパーで怪獣を狙撃し、一旦は退ける事に成功する。 しかしその直後、巨大なカタツムリのような怪獣・タラバンが出現。ホシノの見たものは、この怪獣の頭部だったのだ。タラバンは周囲の風景に溶け込む能力があるため、今まで発見出来なかったのである。ダイゴの攻撃に逆上したタラバンは、溶解液を吐いて暴れる。 ダイゴはシャーロック(ガッツの専用車両)のスクロール砲で地上からタラバンを砲撃。すると、それに怯んだのか、タラバンは再び姿を消してしまう。 一方、怪獣の特性を見極めたホシノは、江ノ電に掛け合い、警笛を鳴らしてもらう。レナからの報告を受けたイルマ隊長は出動命令を出す。そんな中、江ノ電の警笛を聞いたホリイは何かを思いつく。 鳴らし始めてまもなく、タラバンが出現。ダイゴは再びスクロール砲で応戦するが、溶解液で返り討ちにあってしまう。 ピンチに陥ったダイゴは、間一髪のところでティガに変身。タラバンと格闘する。しかし、見た目とは裏腹に俊敏かつパワフルなタラバンを相手に苦戦を強いられる。 そこに、応援に駆け付けたガッツウィング2号が飛来。スパル砲で砲撃し、ティガを援護する。それに好機を得たティガは反撃。優勢となる。 一方、基地ではホリイが、宇宙ステーションデルタのとらえた巨大な宇宙生物は、鎌倉で暴れている怪獣の親ではないかと仮定していた。イルマは、大きさだけで親子と断定するのは早計だと言うが、ホリイは「決定的な証拠」だとして、デルタから送られてきた音声と、江ノ電の警笛を比較した結果を示す。 それで納得したイルマは、ムナカタらに命じて攻撃を中止させる。ムナカタは、ティガに対し「怪獣は江ノ電の警笛をお母さんの声と間違えていたんだ」と伝え、レナは「宇宙に帰してあげて」と言う。 すると、江ノ電の助役はティガに対し「これ(車両)を持ってけ」と言う。 それに頷いたティガは、光線を使って、警笛を鳴らしたまま江ノ電を宇宙に持っていく。すると、タラバンはそれを追って宇宙に飛び立っていった。そして、宇宙空間で無事、母と再会するのだった…。 後日、鎌倉には親子で江ノ電を撮影するホシノとマサトの姿があった…。 感想と解説。 この作品は、親子の愛情をテーマにした、心暖まる一本でした。恐らく、ウルトラマンタロウの第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」を現代風にアレンジした作品だと思います。しかしながら、ちゃんと古き良き昭和の匂いをきちんと残しているので、大人から子供まで幅広く楽しめる内容になっています。 また、父ホシノ役にガッツ石松氏が起用されているのも、この作品のもう一つの魅力です。「OK牧場」こそ出てきませんが、氏の個性が役柄に色濃く反映されており、ドラマとしても十分に楽しめます。 ちなみに、今作に登場する怪獣タラバンは、一般の視聴者からのアイデアを元に作られたそうです。ちなみに、劇中では単に「怪獣」としか呼称されていませんでした。 この作品は、平成シリーズは初めてという方も十分に楽しめる内容ですので、一見の価値はありますよ。機会があれば、是非とも御覧になる事をお薦めします。 April 14 ウルトラ作品 この一本さあ、このコーナーも今回で2回目になりました。今週は先週に引き続き、初代ウルトラマンから第37話「小さな英雄」をご紹介したいと思います。 まずはストーリー。 白昼、銀座のデパートの玩具売場に突然小怪獣が出現。客たちがパニックに陥る中、警察が出動するが手に負えず、科学特捜隊が出動する。 現場に到着した科学特捜隊は、怪獣がかつて多々良島でレッドキングによって落命した筈のピグモンだと確認する。隊員らは再会を喜ぶが、何故かピグモンの様子に落ち着きがない。 そのピグモンの様子にただならぬものを感じた科学特捜隊だったが、なにぶんにも相手は怪獣。言葉が分からずに困惑する。 デパートの要請でピグモンを保護した科学特捜隊は、イルカ博士こと権田博士にピグモンの「怪獣語」の翻訳を依頼する。 一方、科学特捜隊では、近ごろ仕事に全く身が入らない様子のイデを、アラシが叱責していた。ムラマツキャップは「呑気者のイデだって人の子だ。悩む事だってあるさ」と笑うが、心配したハヤタは、溜まった仕事に徹夜で打ち込むイデにコーヒーを差し入れる。 すると、イデはハヤタに、自分の発明した新兵器も、科学特捜隊という組織自体も、まるで役に立っていない。ウルトラマンさえいれば、科学特捜隊は不要なのではないか、と洩らす。ハヤタは「科学特捜隊がウルトラマンを助けた事だってある。持ちつ持たれつなんだよ」と言って慰めるが、イデはすっかり自信を喪失してしまう。 そんな中、権田博士に預けられたピグモンが突然騒ぎだす。すると、その直後、大岩山に2体の怪獣が出現。2体は激しく争っていた…。 翌朝、遂に翻訳を終えた権田博士はピグモンと共に科学特捜隊本部を訪れる。そして、博士の解明した怪獣語のアルファベットをイデが発明した怪獣語翻訳機にインプットし、翻訳作業が始まる。 その結果、怪獣酋長ジェロニモンが、かつて倒された60体以上の怪獣を復活させ、それを日本に集結させて科学特捜隊とウルトラマンに復讐を企てている事が判明。しかも、猶予はあと5時間しか無いと言う。事態を重く見た科学特捜隊は、ジェロニモンを叩くべくジェットビートルで出動する。ピグモンの案内で、一行は大岩山に到着。 すると、そこにはすでに2体の怪獣の姿が。それは、かつて倒された筈のドラコとテレスドンだった。幸い、復活したのはまだこの2体だけだった。 ムラマツは着陸して2班に分かれ、ドラコとテレスドンを倒すと同時にジェロニモンを捜索する事にする。 まず、ハヤタとイデの班はドラコと対峙する。しかし、イデはウルトラマンをあてにして、自分で戦おうとしない。ハヤタはそんな彼を叱責。「ウルトラマンは、我々が力一杯戦った時だけ力を貸してくれるんだ」と言ってたしなめる。 一方、ムラマツたちの班はテレスドンと対峙。スーパーガンで応戦する。そして、やや苦戦したものの、最終的にはスーパーガンのトリプルショットで倒す事に成功する。 また、一方のハヤタたちはスーパーガンとマルス133でドラコを狙撃。右肩をハヤタに射ちぬかれて逆上したドラコは、投石などで応戦する。苦況に追い込まれたイデはウルトラマンを連呼。それを聞いたハヤタはベータカプセルを一旦は取り出したものの、イデのためにならないと思ったのか、変身を思い止まる。 そんな中、ドラコがイデに迫る。と、その時、ビートルに残してきた筈のピグモンが出現。陽動作戦の積もりらしく、ドラコの目の前でしきりに飛び跳ねる。 すると、ドラコは激怒。平手でピグモンを叩きつぶしてしまう。 ハヤタとイデは慌ててピグモンに駆け寄るが、すぐに事切れてしまう。ハヤタは、イデに対して激怒。「ピグモンだって我々人類の平和のために命を投げ出して戦ってくれたんだぞ。科特隊の一員として、お前は恥ずかしいとは思わんのか!」と言ってイデを殴る。 すると、その一撃で目が覚めたのか、イデは奮起。新兵器「スパークエイト」を取出し、スーパーガンに装着。ドラコを狙撃する。すると、ドラコはその圧倒的破壊力により、たった数発で完全に消滅。イデは見事にリベンジを果たす。 一方、ムラマツキャップの班は岩影から出現したジェロニモンと対峙。スーパーガンで応戦するがかなわず、無重力の霧で上空に舞い上げられてしまう。 それを見たハヤタは、今度こそマンに変身。ムラマツらを救うと、ジェロニモンと対峙する。 ジェロニモンは、尻尾の羽根を飛ばして先制する。羽根はマンの身体に容赦なく突き刺さる。マンは、岩陰に身を隠してそれをかわそうとするが、ジェロニモンの超能力によって操られている羽根は、後ろから回り込んで尚もマンを苦しめる。 マンは状況を打開すべく、飛び立つ。羽根もそれを追う。マンは、ジェロニモンの目が届かない遥か上空まで羽根をひきつけると、念力で羽根を空中に制止。スペシウム光線で一本残らず撃墜する。 そして、その後急降下してジェロニモンに馬乗りになると、その羽根を残らずむしってしまう。 最大の武器を失ったジェロニモンは少し狼狽えるが、すぐに気を取り直して無重力の霧を噴射する。しかし、マンはそれをウルトラバリヤーで遮断。霧を押し返して、逆にジェロニモンを空中に浮かばせてしまう。 ウルトラマンは、地上から重力を失ったジェロニモンの身体を確保。イデにトドメを刺すように促す。イデはスパークエイトを構えるが、下手をすればウルトラマンに当たってしまいかねない。だが、ウルトラマンのエネルギーも残り少ないのだ。もたもたしてはいられない。このジレンマにイデは緊張する。そして、とうとうイデは意を決してトリガーを引いた。 弾着の煙が辺りを完全に覆う。そして、それが晴れた時、そこにはウルトラマンがいた… 「ジェロニモンは俺がやったぞ!」と、イデは歓喜。ムラマツキャップたちも「英雄だ」と言って彼を讃える。 だが、そんな中、ハヤタは「英雄はここにも居るぜ」と、ピグモンの亡骸を抱えて現れる。そして、言う。「ピグモンも立派に戦ったんだ」と。 それに頷いたムラマツキャップは、その功績を讃えてピグモンに科学特捜隊特別隊員の称号を与え、一同はこの「小さな英雄」に黙祷を捧げるのだった…。 感想と解説。 今作は、私が比較的初期に見た作品です。子供心にも、よく出来た作品だな、と感じたのをよく覚えています。それだけに、年を経た今、こうして見直してみても、やっぱり良い作品だなぁと改めて感心してしまいます。 この作品のテーマはずばり『他人の力を頼りにしないこと』でしょうね。 たぶんこの作品は、それまでウルトラマンを36話やってきた中で、視聴者の中にいつしか生まれてしまっていた「最後はウルトラマンが助けてくれる」という誤解を払拭する狙いがあったのではないかと思います。 もちろん、それまでの話でも、人間が人知の限りを尽くして努力する事の大切さは描かれてきましたが、それを台詞という形でここまで明確に打ち出したのは、恐らくこれが初めてでしょう。 それだけに、ハヤタがイデをたしなめるシーンには、かなり力が入っており、子供心に強く印象に残りました。 そして、もう一つの見所はピグモンの活躍でしょう。 彼の功績は、単に人類の平和のために戦ったというだけではないと思います。 彼は人類に、未知の存在と分かり合う事の難しさと同時に、それが決して不可能ではない事、そしてその大切さを身をもって教えてくれたのではないか、と私は思います。 いずれにせよ、ピグモンの衝撃的な最期は、視聴者にいかなる言葉でも表しきれない「何か」を心に刻み付けてくれた事は確かでしょう。 今までお話してきたように、この作品はかなり深い内容です。30分という限られた時間内によくぞこれだけのものを作ってくれた、とつくづく感心します。 今の時代だからこそ、是非とも見ておきたい一本です。 April 07 ウルトラ作品 この一本メビウスが終わってしまったので、今週から新コーナーをはじめる事にしました。名付けて「ウルトラ作品 この一本」。ここでは、私が見た過去のウルトラ作品を毎週一本ずつ紹介していきたいと思います。 今回は、初代ウルトラマンから第2話「侵略者を撃て」をご紹介します。 まずはストーリー。 ある日の深夜。寝静まった東京に、強力な電波を発する物体が飛来。科学特捜隊のアラシと諸事情から同行することになったホシノ・イサム少年は、現場である科学センターに向かう。アラシはホシノを残して単独でセンターに突入。そして、彼はそこで未知の宇宙人バルタン星人に遭遇するが、光線を浴びて硬直してしまう。 一方、外で彼を待っていたホシノはいつまで経っても戻らない彼を按じて科学特捜隊本部に通報。防衛隊兵士と共にハヤタ・シンが駆け付ける。 話を聞いたハヤタは、兵士と共にセンターに突入。しかし、バルタンの分身術を駆使した忍者のような奇襲にあい、兵士は全滅。ハヤタも一旦退却する。 その後、科学特捜隊のムラマツキャップは、防衛隊と合同で防衛会議を開催。その席で彼は、武力によって星人を叩こうとする防衛隊幹部に対し、超兵器が通用するとは限らない。それよりも話し合って、相手の欲しがっている物を知り、可能であればそれを与えて、星に帰ってもらったほうが得策だと進言する。防衛隊は「敵に降伏しろと言うのか」と猛反発。しかし、ムラマツの案以外には具体的なアイデアは無く、最終的には彼の意見が可決される。 それに従い、バルタンとの交渉役には宇宙言語に詳しいイデ隊員が起用される。その一方で、防衛隊は万一の事態に備えて核ミサイル「はげ鷹」をスタンバイ。イデは、援護役のハヤタと共にセンターに突入する。 イデは「キエテ・コシ・キレキレテ(宇宙言語でボク、キミ、トモダチという意味)」と言い、星人と接触する。しかし、実際に星人を前にすると、緊張と恐怖から巧く話すことが出来ない。イデは星人に誘導され、屋上に立たされる。すると、そこにバルタンにやられた筈のアラシが登場。 星人曰く「キミの宇宙語は分かりづらい。だから、この男の脳髄をつかって話している」との事。 すると、そこに後からやってきたハヤタが登場。ハヤタは、星人に地球にやってきた目的を問う。すると、バルタンは自分たちは宇宙の旅行者だったが、旅をしている間に母星が核実験で滅亡したため、放浪する事になった。しかし、その途中で宇宙船が故障し、重力バランスを制御出来なくなってしまったため、修理に必要なダイオードを求めて地球に来たと語る。その上で、バルタンは「我々の旅もこれで終わった」と言い、地球に住みたいと言いだす。 すると、ハヤタは思いの外簡単に「良いでしょう」と答える。バルタンが地球の風習に馴染み、地球の法律を守るのなら、それも不可能ではないと。 その上で彼は「君たちは一体何人いるんだ?」と問う。すると、バルタンは「20億3000万ほどです」と答える。当時の世界人口は約22億。とてつもない数字だった。星人は、自分の仲間は不可視の円盤にバクテリア大に縮小されていると言う。 ハヤタは、それならばと火星に住むことを勧める。しかし、星人はそれを拒否。だが、何故かその理由を言おうとしない。ハヤタは更に問い詰めようとするが、星人はアラシから離脱。姿を現してハヤタらに襲い掛かる。ハヤタはいち早く敵の分身を見破り、本体に小型の矢を投げ付け、それを撃退。 しかし、その直後巨大化したバルタンが出現。ハヤタはスーパーガンで対抗するが、敵の一撃で吹っ飛ばされ、失神。更に、ベータカプセルも落としてしまう。 事態の悪化を悟った防衛隊ははげ鷹を発射。だが、星人は一度は倒れたものの、脱皮して復活。ハサミからのミサイルでビル群を破壊して飛び立つ。 一方、意識を取り戻したハヤタはベータカプセルに手を伸ばす。しかし、失敗。カプセルは下の階の窓枠(?)に引っ掛かってしまう。 その一方で、人類の抵抗が無いのを良いことに、バルタンはコンビナートを襲撃する。それをモニターで見ていたムラマツは、星人の弱点が火星にしかない物質「スペシウム」だと気付く。しかし、スペシウムは地球には無い。「しかし、或いは彼なら…」。 一方、ハヤタは決死のダイブを敢行し、ウルトラマンに変身する。 マンは飛び立ち、バルタンを追撃する。空中での壮絶な格闘戦の末、マンは星人のハサミを片方へし折る。その後、マンは着地。スペシウム光線を発射し、バルタンを倒すのだった。 その後、マンはバルタンの円盤を発見。宇宙に運び去り、完全に破壊するのだった…。 感想と解説。 この話は、ウルトラマンの必殺技が「スペシウム光線」と呼称されるようになった過程や主要登場人物のパーソナリティーがよく描かれているという点、そして今や日本でもっともよく知られた宇宙人の一人(?)であるバルタン星人が初めて登場したという点で、初めてウルトラマンを見るという方には是非お薦めしたい作品です。 本編シーンでは、特にイデとアラシの二人に注目したいところです。 この話では、残念ながらジェットビートルによる空中戦は見られませんが、その分、後半のウルトラマンとバルタンの空中戦は見応え十分ですよ。 バルタン星人の持つ独特の不気味さも秀逸。スーツの造形自体も見事なのですが、ほとんどが夜のシーンか薄暗い建物の中のシーンだったので、不気味さがより際立っていました。 また、分身するシーンなどは「CGの無い時代によくぞ!」と思える出来です。 今一度、フィルムの時代の作品に触れてみたいと思う方は、ぜひ一度ご覧になってみては如何でしょう? |
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