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    February 02

    劇場版メビウスの感想最終回

    さあ、早いもので、このシリーズもついに最終回。今回は総評ということでまとめさせて頂きます。

    ストーリー。二十年前、すなわち1986年頃に、実は人知れずウルトラ兄弟が最後の戦いをしてヤプールを封じ込めていたというところから始まる。
    そして、現在になり、再びのヤプール復活を目論む宇宙人連合とメビウス、ウルトラ兄弟の戦いが始まるというのがおおまかなストーリー。
    しかし、だからと言って、決して単なるオールスター出演の娯楽作品ではなく、戦士として未熟なミライやトラウマを抱えた少年の成長もうまく絡めており、本編との絡みもあり、旧作の良いところもちゃんと踏襲していましたので、まさしく大人も子供も楽しめる良い内容だったと思います。

    造形。ウルトラマンにしても、敵にしても、材質の向上や技術の進歩により、かなり完成度は高くなっていました。ただ、敵に関しては、あまり綺麗に作りすぎると、かえって本来の不気味さや恐さといったものが失われかねないので、そこは今後の課題でしょうね。

    CGI。今回は、特に空中戦においてCGIが多用されました。
    近年の特撮作品におけるCGI技術の進歩には目覚ましいものがあります。中には、CGに頼りすぎるとか手抜きだとか批判する声もあります。
    確かに、かつては光線一発発射するのにも、光学合成をしなければならず、大変な労力やコストがかかっていたものでした。しかし、CGだって、その裏には大変な苦労や時間、エネルギーが費やされている事も忘れてはなりません。どんな技術も結局は人の手によって作られるのです。たった一秒のCGを作るのにも、いくつもの映像を撮影しなければならない事もあります。つまり、決して手抜きではないのです。
    確かに、私もウルトラマンたちまでオールCGで描くのはどうかと思いますし、それは今後の課題でしょうが、しかし、特撮にCGは無用だというのは違うと思います。新旧の技術を巧みに融合させながら、進化してきたのが特撮です。CGが特撮に今後どんな飛躍をもたらすのか、暖かく見守っていきたいですね。

    ミニチュアセット。時代とともに、目覚ましい進化を遂げてきたものと言えば、まずこれがあげられるでしょう。
    破壊されるための美術。破壊される事の美学。それがミニチュアセットです。何日も、何週間もかけて作った細密なビルの模型も、たったの数秒で砕け散る。これは、特撮が始まった頃からまったくかわらない事です。こればかりはたとえCGでも、ミニチュアセットによる破壊シーンを再現する事は出来ません。たぶん、それは今後もかわらないでしょう。ミニチュアセットよ、永遠に!

    最後に、総評。今回、こんなすばらしい作品に出会う事が出来て、改めてウルトラファンで良かったなぁと思いました。もうすぐメビウスの放送は終わってしまいますが、ウルトラの火は消さないで頂きたいです。それはたぶん全てのファンの願いでしょう。願わくは、今年も劇場版のウルトラをやって頂きたいものです。
    February 01

    劇場版メビウスの感想その四

    今回はウルトラマン編です。
    メビウス。本編の主人公にして、ミライの正体。宇宙警備隊のルーキーである。今回は必殺光線のメビュームシュートと、メビュームスラッシュを多用。なぜか、セブンの技であるストップ光線も使えてました。ナックル星人以外の宇宙人連合を倒す活躍を見せました。

    初代マン。最初に地球に来訪した(バラージの「ノアの神」を除いて)ウルトラマンです。どうでも良い事ですが、私が初めて見たウルトラシリーズ(無論、再放送)です。
    ゾフィーを除いたウルトラ兄弟の中では最年長なので、今回はダンディー4のまとめ役的な役回りでした。スーツやマスクの造形は、従来のリメーク品と比較すると、かなりオリジナルに忠実に再現されていました。ただ、変身シーンというか、登場シーンは、やはりオリジナルの方が良かったですね。もちろん、今作の劇中で使われたやつも、綺麗で良かったのですが、やはりパース付き人形を用いた、オリジナルの映像の方が親しみがもてます。

    ウルトラセブン。元恒点観測員340号で、今はウルトラ兄弟の三番目。あと、この際なので言わせて頂きますが、正しい表記は「ウルトラセブン」です。決して「ウルトラマンセブン」ではありません。元はと言えば、ウルトラ警備隊の7番目という意味なのであって、決して7番目のウルトラマンではないのです。お願いします。
    こちらも、造形はだいぶオリジナルに近くなっています(たとえば、首のまわりの色が銀一色に戻っているとかいうことですが)。さらに、永らく忘れられていたエネルギーを消耗した時に、額のビームランプが点滅するという設定も、復活していて良かったと思います。変身シーンも、なかなか良く再現されていて、感心しました。
    ただ、セブンはたぶんエースに次ぐであろう技のデパートなので、アイスラッガーやワイドショットだけでなく、ウルトラノック戦法やスリーワイドショットなどのマイナーだが強力な技も見せて欲しかったですね。

    ジャック(帰マン)。こちらも、造形は大分オリジナルに近くなっています。劇中では、帰マン本編では一回しか使われなかった幻の技シネラマショットや、ウルトラスパークカッターを多用していました。スペシウム光線やウルトラスラッシュの使用を避けたのは、初代との区別のためだと思われます。劇中では、エースとタッグを組んで戦う場面が多かったです。

    エース。ヤプールと一番多く戦った戦士。劇中では、メタリウム光線とウルトラギロチンを使用していました。出来れば、スペースQも見たかったですね。しかし、まあ、流れ的にそれは難しかったんでしょうね。でも、タイマーショットくらいは見せて欲しかったかな。
    しかし、メタリウム光線やウルトラギロチン発動時のタメのポーズは忠実に再現されていて、その点はさすがだなと感心しましたね。エースが本編に出演するという情報もあるので、期待したいですね。

    ゾフィー。ウルトラ兄弟の長兄にして、宇宙警備隊隊長。タロウとともに、エネルギーを消耗した弟たちにエネルギーをわけ与えるために降臨。
    初代マンのスーツを改造して作った初代ゾフィーとは異なり、今回は無論新品スーツが使用されました。
    今回は、滅多に見られない幻の技、M87光線を披露してくれました。あと、この際だから言わせて頂きますが、M87はM78の誤記ではありません。87万度の熱線という意味でM87光線なのです。結構、表記を誤っている文献を見かけるので、一応補足させて頂きました。あしからず。

    タロウ。ウルトラマンNo.6にして、ウルトラの父&母の実子。メビウスの指導教官でもあります。ゾフィーとともに、兄やメビウスにエネルギーをわけ与えるために降臨。
    たぶんに、コスモスと並んで一番広く世間一般の支持を得たウルトラ戦士。顔がセブンに似ているのは、両者が従兄弟どうしだからだそうです。
    どうでも良い事ですが、私が二番目に見たウルトラシリーズでした。
    劇中では、ストリウム光線を使用しました。相変わらず、暗いバックに七色が映えて美しかったです。

    メビウス・インフィニティー。ウルトラ6兄弟の全エネルギーを結集させたメビウスの完全体。特攻技コスモミラクルアタックは、見事にUキラーザウルス・ネオを滅ぼしました。最後の、合体したウルトラ戦士たちが分離するシーンは印象的でした。

    次回はいよいよ劇場版メビウスの感想シリーズ最終回です。お楽しみに。
    January 31

    劇場版メビウスの感想その三

    今回は登場人物。
    ヒビノ・ミライ。説明不要で本編の主人公。ガイズ隊員でメビウスの人間体。劇場版の時は、今と少し髪型が違います(別に改めて言うほどの事でもありませんが)。今回は単独行動中心。嫌な予感がするといって単身神戸にむかいました。ちなみに、このころはまだ正体がばれていなかったので、仲間からはあくまでただの山勘としか見られていませんでした。
    神戸到着と同時に、テンペラー星人と遭遇し、壮絶な戦いの末、勝利します(無論、ガイズとしてではなく、メビウスとして)。
    そして、ダンディー4と出会ったり、いろいろあった末に、ザラブ星人に毒を飲まされたり、瓦礫の下敷きになったりしてダメージを受けました。そして、メビウスに変身する力すらも失って、半ば絶望しますが、ジングウジ・タカトの言葉に励まされ、再び変身しました。

    ハヤタ・シン。元科学特捜隊員でウルトラマンの人間体で、今は神戸空港の管制官。初代マンの最終回でウルトラマンはハヤタと分離したのでは?という疑問は残りますが、作品を楽しむためには、そこはあまり深く追究しない方が良さそうなので、そっとしておきましょう(笑)。
    新たなる巨悪の襲来を予期し、ミライに接触。他の三人とともに、彼に注意を呼び掛けました。
    しかし、やはり変身シーンは決まってましたね。オールドファンとしてはうれしいかぎりでした。

    モロボシ・ダン。元ウルトラ警備隊員で、前MAC隊長で、おおとりゲンの師匠で、ウルトラセブンの人間体で、今は牧場経営。
    やはり変身シーンの「デュワ!」は何回聞いても良い!!最高です。
    ただ、カプセル怪獣とか、怪獣ボールとか、ウルトラ念力を使ってくれなかったのは、ちょっと残念でした。これらは、一種の醍醐味ですからね。あと、ミライを特訓するシーンがあっても良かったかな(笑)。

    郷秀樹。元レーサーで、元MAT隊員で、帰マンの人間体で、今はサーキットの指導員。
    相変わらず格好いい。変身に道具を一切使わないところが新鮮です。

    北斗星司。元パン屋のトラック運転士で、元TAC隊員で、ウルトラマンエースの人間体で、今はホテルマン。
    相変わらず、突っ走るところがあって、そこに若さを感じました。願わくは、南夕子との合体変身が見たかったですが、それは次の登場時に期待しましょう。

    東光太郎。元風来坊で、元ZAT隊員でウルトラマンタロウの人間体。願わくは、彼にもご登場願いたかったです。

    ジングウジ・アヤ。ミライと一緒に調査する事になった海洋学者。タカトの姉。サコミズ隊長をさこっちと呼ぶ。いろいろあって、ザラブ星人に拉致され、ヤプールの人質になりました。たぶん今作のヒロイン。

    ジングウジ・タカト。アヤの弟。諸事情により、ケルビムと遭遇し、愛犬が危うく殺されそうになり、その負い目やトラウマから、ウルトラマンやガイズを嫌いになった。なかなか心を開きませんでしたが、ミライの説得により改心し、逆に絶望したミライを救います。ミライとのやりとりが結構泣けました(涙)。

    ガイズ。今回はあまり活躍なし。神戸に向かおうとしましたが、敵が神戸一帯にはったバリアに引っ掛かり、結局最後まで入れませんでした(というか、ガイズって関東地方(たぶんに東京都内)にしか基地は無いんですかね?これでは、もし九州とかに怪獣が出現したら、出動しても間に合いませんよね)。

    サコミズ隊長。今回は出動なし。アヤに噂されて、くしゃみをするという笑いのシーンもありましたが、いち早くニセメビウスの正体を見破ったところはさすがだと思います。

    アルト。ケルビムの岩落としを食らっても生きていたすごい犬。タカトのペットだが、ケルビム事件以降は諸事情によりタカトが飼育放棄をしたため、アヤが研究室で飼っている。ガッツ星人襲撃時、誰かがリードを柱にきつく結んでいたせいで逃げ遅れたが、改心したタカトと瓦礫から這い出したミライに救われ、事なきをえる。

    次回はいよいよウルトラマン編です。お楽しみに。
    January 29

    劇場版メビウスの感想その二

    今回は、作品そのものの感想にいきたいと思います。感想は、いろいろな項目ごとに分けて書かせて頂きます。

    まずは敵キャラ。
    テンペラー星人。今回は完全な前座でした。飛ぶシーンなどは格好よかったですが、はっきり言って、タロウ登場時よりも明らかに能力は落ちてましたね。そこが残念でした。タロウ登場時には、ウルトラ兄弟全員を相手に善戦するほど強かったのに…。
    しかし、オリジナルとだいぶ造形が変わってましたね。ミライやガイズは一発でテンペラー星人と言い当ててましたが、普通に考えたら、同じ種族とはにわかには分かりませんよ。
    ザラブ星人。こちらは、オリジナルよりも多少体格が良くなった以外は、外見上の大きな変化はなし。弱体化したテンペラーとは対照的に、こちらはオリジナルよりも数段パワーアップしていました。
    不気味さ、狡猾さも健在。口の動きや、独特の腕の動きもオリジナルに忠実に再現されていて、グッド。ただ、ウルトラマンへの擬態は相変わらず下手でしたが(笑)。
    それでも、市街地でのメビウスとの壮絶な格闘戦は見応えがありました。星人の罠だったとは言え、ああいう激しい戦いもありかな、と少し感心しました。
    ニセメビウス。目や爪先が吊り上がっていたり、ボディーラインが微妙に違うなど、本家ニセウルトラマンの特徴が見事に再現されていてとても良かったです。戦闘シーンはイーヴィルティガを彷彿とさせてくれました。ただ、戦闘中に、表情が動くシーン(エノメナの時に使われた手法です)があるのですが、これはかえってニセメビウスの不気味さを損ないかねないので、ちょっと考えものかな?とも思います。やはり無表情な敵が一番不気味だと思います。
    ガッツ星人。セブン登場時よりも体格が良くなった以外は、外見上の大きな変化はなし。
    能力は向上しています。戦闘後半で、ウルトラ兄弟の必殺光線を立て続けに食らったのに、すぐに立ち直ったほどですから。
    分身はCGの採用により、オリジナルよりもスムーズかつ美しく描かれていました。メビウスやウルトラ兄弟を張りつけた十字架も、クリスタル風の美しいデザインになっていました。
    オリジナルと比べると、やや不気味さや、いい意味での泥臭さというものが失われた感は否めませんが、まあ、これはこれで良いと思います。
    ナックル星人。宇宙人連合の実質的なボス。
    オリジナルと比べると、だいぶ造形が変わっています(というか、変わりすぎ!)。能力はかなり向上。今回は相棒ブラックキングに頼ることなく、自らウルトラ兄弟に立ち向かっていきました。
    ガッツ星人と共闘し、一度はメビウスを捕獲。さらに、メビウスを囮にウルトラ兄弟を捕獲する。それで勝利かと思われましたが、いろいろあって奇跡的に復活したメビウスの反撃でガッツはやられ、自らも大ダメージを受け、挙げ句、最後はヤプールの裏切りで滅びました(悲)。
    ヤプール。今回は怨念として登場。なぜか巨大ヤプールの姿をしていました。
    狡猾さや、ねじまがった根性は健在。ウルトラ兄弟への恨みというが、逆恨みも良いところですね(笑)。
    Uキラーザウルス。今回の主役(?)。20年前に神戸港に封じ込められて、以後今日に至るまで沈黙を守っていた(というか、20年前なら、すでにガイズがあった筈。あれだけ巨大な物体が落下したのに、何の調査も行わなかったんですかね?)自称・究極超獣。どうでも良いことですが、何となくガメラ3登場のイリスに似ています。
    ウルトラ4兄弟相手に善戦するも、必殺光線を立て続けに食らって弱ったところを、ファイナルクロスシールドで封印されました。
    光線の乱れ撃ちは圧巻。CGで再現された触手の攻撃も迫力がありました。
    Uキラーザウルス・ネオ。Uキラーザウルスのさらに上をいく超獣(という事は、Uキラーザウルスは究極じゃなかったんだ…)。一言で言えば「スゴデカ」。というか、マックスのギガバーサークを彷彿とさせるデザインです。
    超巨大化するメリットは、第一に、見た目だけで相手を圧倒できる、第二に、ちっとやそっとの攻撃ではやられない事くらいでしょう。デメリットは、第一に、機動性が失われる。第二に、エネルギーのロスが大きい事でしょうか。
    しかし、最終的にはデカすぎた事が命取りになりました。要するに、相手の攻撃をかわす事が出来なかったんですね。
    教訓としては「デカければ良いというものではない」という事でしょうか。

    第三回につづく。
    January 28

    劇場版メビウスの感想その一

    先日購入したDVD「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟メモリアルボックス」の感想をさっそくご報告させて頂きます。しかし、さすがにみどころが多く、一回では語り尽くせないと思うので、何回シリーズになるか分かりませんが、とりあえず今回は第一回とさせて頂きます。
    まず、中身。本編ディスク一枚に、特典ディスク一枚の二枚組のDVDと、台本のレプリカ、絵コンテ集が同封されていました。
    うれしいのは、台本の方には、通し番号が振られている事。何セット製造されたのか分かりませんが、マニア心をくすぐります。
    また、台本と絵コンテ集には、監督の書き込みなどがそのまま印刷されていますので、どのようにして作品ができていったかを伺い知る事が出来ます。また、作品のなかでは削られてしまった台詞や描写なども台本の方にはしっかりと残ってますので、実際の作品を観賞したあとに読むと「ああ、なるほどね」と、思います。
    また、絵コンテ集も素晴らしかったです。絵コンテは、映像作品を撮る時に、カット割りなどのイメージを伝えるために用いられるもの。文字主体の脚本とは異なり、こちらは絵が主体なので、これを読むと、監督がどういうイメージで作品を撮ろうとしたのかが、よりひしひしと伝わってきます。
    特典ディスクは、上映ではカットされた未公開シーンや、怪獣やウルトラマンのスーツの準備稿スケッチ、メイキングなどが収録されています。
    特におもしろかったのはメイキング。あんなシーンやこんなシーンの撮影裏話が満載でした。
    その中でも、特に感心したのは、CG合成の話でした。最近の作品はCGに頼りすぎだという声もあります(私もそうでした)が、これを見たら、考えが変わりましたよ。CGシーンとは言え、実際にはその裏で、スタッフたちの地道な努力と工夫、情熱が渦巻いているのだなぁ、と思いました。
    もうこれはメイキングとか言う領域じゃありません。立派なドキュメンタリーですよ。より多くの人が見れるように、ぜひ、通常版のDVDにも収録しておいてほしかった作品でした。

    未公開シーンは、いろいろとありましたが、主に戦闘シーンのロングバージョンが多かったですね。特に、ニセメビウスとの戦闘シーンは、ロングで見ると、ニセメビウス優勢の展開が実際のものよりも長くなっているので、見ている側はより引き込まれていきます。

    あと、あんまり書くとネタバレになるのでほどほどにしときますが、ミライとタカトの会話シーンも実際はもっと長かったんですよ。ただ、時間やテンポの問題で相当削られてしまったみたいです。

    さて、次回はいよいよ本編の感想に入ります。皆さん、お楽しみに。